この記事では、「辷」の読み方を分かりやすく説明していきます。
しんにょうに一で「辷」の読み方
辷は音読みはせずに、訓読みで、すべと読む事が可能な漢字です。
「辷」の意味や解説
文字での表記を目にすれば即座に分かる事でしょうが辷は、しんにょうに一の文字を組み合わせる事によって誕生した漢字となっています。
そんな辷は、すべるや滑らかに動く、勢いをつけて進むとか転びそうになる、失敗する等の意味を持っているのです。
全部で5画であり、漢字検定では1級レベルとなっていますが、残念ながら常用漢字からは外れています。
それだけでなく、辷は日本で独自に生まれた国字であり、現在ではほとんど使われていない漢字の1つとなっているのです。
「辷」の熟語での使い方や使われ方
・『辷る』【すべる】
「物の面を滑らかに動く」や「支えて止める事が出来ずに、物が動く事」といった意味の言葉として、使用されています。
・『地辷』【じすべり】
「斜面上の土地の表面に沿って、土とか砂、岩等がすべり落ちる現象」といった意味を有する言葉として、この地辷は利用する事が可能です。
・『上辷り』【うわすべり】
「表面がつるつるしていてすべる事」とか「物事の表面だけ見て、深く考えずに判断したり行動する事」という意味の言葉として、利用出来ます。
まとめ
しんにょうに一の文字を付け足す事によって成立した辷は、音読みはせずに訓読みで、すべと読む事が出来る漢字です。
更に、すべるや勢いをつけて進む、失敗するとか失脚する等の意味を所有する漢字となっています。
もっとも現在では常用漢字には含まれていない上に、日本で生まれた国字の1つです。
お陰で雑誌や新聞等のメディア関連では基本的に使われておらず、日常生活の中でこの漢字を見掛けたり、用いる機会はほとんどありません。
以上の事からこの辷は、大半の現代人にとって馴染みがない漢字となっているのです。