にすいに牙と書く「冴」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「冴」の読み方と意味について解説します。
にすいに牙で「冴」の読み方
「冴」の読み方は音読みでは「コ」「ゴ」、訓読みでは「さ?える」です。
「冴」の意味や解説
「冴」とは、「明晰である」「はっきりしている」「優れている」「とても寒い」「鮮明である」などの意味を持つ言葉です。
元々は身を切るような鋭い寒さを表す言葉で、ピンと張りつめた寒さの中では身が引き締まり眠気が吹き飛んで意識が覚醒する事から「意識がはっきりする」という意味で使われます。
意識がはっきりしている状態では普段気づかないことに気づくなど頭の回転が良くなることから転じて「頭脳が明晰で優秀なさま」という意味でも使われる言葉です。
頭脳が明晰な状態では物事の理解がはかどり対象を明確に認識できるところから「はっきりしている」「鮮明」などの意味で使われます。
月の光が明るく鮮明である様子など物理的な物事だけではなく論理がはっきりしていて分かりやすいなど形のないものがしっかりしているさまを表す意味でも使われる表現です。
「冴」の例文や使われ方
・『冴え渡る』【さえわたる】
『冴え渡る知識で次々に解答していく』
「頭の回転や体の動きなどがひときわはっきりしていて優秀なパフォーマンスを発揮する」という意味で使う言葉です。
性能が優れているだけではなく性能を存分にふるい結果を出している様子に対して用いられる表現です。
・『冴え凍る』【さえこおる】
『寒波のせいで明日は冴え凍る一日になりそうだ』
「冷え込みが厳しく凍りそうなほどである」という寒さが特に厳しい様子を表す言葉です。
並大抵の寒さではない命の危険を感じるレベルの冷え込みを指します。
まとめ
「冴」は多くの意味を持つ言葉です。
使い方によってがらりと意味合いが変わるので正しい読み方と合わせてそれぞれの意味を憶えておきましょう。