この記事では、「什」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに十で「什」の読み方
「什」という漢字は訓読みでは「とお」と読み、音読みでは「ジュウ」や「シュウ」と読みます。
「什」の意味や解説
「什」には「10でひと組のもの」や「数字の10」、「様々な物」や「日常使う器具」という意味が含まれています。
「什」は横から見た人の象形である「にんべん」に漢数字で10を意味する「十」を組み合わせ、成り立った漢字です。
もともとは「十人が集まった状態」や「十人一組」の意味として、古代中国の軍隊などで使用されていたそうです。
「什」での熟語での使い方や使われ方
・『什伍』【じゅうご】
「軍隊において、10人や5人の兵士による組み合わせ、その隊伍」や「古代中国において、連帯責任を負う隣保組織」を意味する言葉です。
・『什一』【じゅういち/じゅういつ】
「10分の1」や「1割」、「商人が1割の利益を得ること」、「古代中国において、土地制度により徴収する10分の1の地租」や「土地にかかる税」を意味する言葉です。
・『什器』【じゅうき】
「日常生活に用いる器具」を意味する言葉です。
・『佳什』【かじゅう】
「優れた詩歌」や「立派な文学作品」を意味する言葉です。
・『珍什』【ちんじゅう】
「珍しい家具調度品」や「珍器」、「得難い作品」を意味する言葉です。
・『玉什』【ぎょくじゅう】
「他者を敬って詠んだ詩歌を言う語」を意味する言葉です。
まとめ
「什」は訓読みでは「とお」と読み、音読みでは「ジュウ」や「シュウ」と読む漢字です。
そして、「什」には「10でひと組のもの」や「数字の10」、「日常使う器具」などの意味が含まれています。