この記事では、「佯」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに羊で「佯」の読み方
「佯」という漢字は訓読みでは「佯(いつわ)る」や「佯(さまよ)う」と読み、音読みでは「ヨウ」と読みます。
「佯」の意味や解説
「佯」には「偽る」や「騙す」、「見せかける」、「さまよう」という意味が含まれています。
「佯」は横から見た人の象形である「にんべん」に「羊」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「佯」の熟語での使い方や使われ方
・『倡佯』【しょうよう】
「気ままに歩き回ること」を意味する言葉です。
・『佯狂/陽狂』【ようきょう】
「狂人の振りをすること」を意味する言葉です。
・『佯言』【ようげん】
「偽りの言葉」や「人を騙す言葉」、「偽りの言葉を吐く」や「嘘をつく人」、「人をたかる」を意味する言葉です。
・『佯狂/陽狂』【ようきょう】
「狂人の振りをすること」を意味する言葉です。
・『被髪佯狂』【ひはつようきょう】
「髪を振り乱して、狂人の真似をすることや気のふれた人の振りをすること」を意味する言葉です。
・『望佯之嘆』【ぼうようのたん】
「逃げた羊を追いかけるも道が多くて見失い嘆くこと」、「学門や偉人を前にして、自身の才覚との差を感じて嘆くこと」を意味する言葉です。
まとめ
「佯」は訓読みでは「佯(いつわ)る」や「佯(さまよ)う」と読み、音読みでは「ヨウ」と読む漢字です。
そして、「佯」には「偽る」や「騙す」、「見せかける」、「さまよう」という意味が含まれています。
前述した熟語のほか、辞書などで詳しい解説はありませんが、「露佯り(つゆいつわり)」(出典:吾輩は猫である)や「佯撃(ようげき)」(出典:レ・ミゼラブル)という表現も見受けられます。