まだれに相で「廂」の読み方とは?簡単に解釈

まだれに相で「廂」の読み方とは? 読み方

まだれに相と書く「廂」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。

今回は、「廂」の読み方と意味について解説します。

まだれに相で「廂」の読み方

「廂」の読み方は音読みでは「ショウ」「ソウ」、訓読みでは「ひさし」です。

「廂」の意味や解説

「廂」とは、「建物の外部に取り付けられる日よけや雨よけのための小さな屋根」をのことです。

建物の入り口の上や窓の上など開口部に取り付けられる小さな屋根のことで建物全体を覆う屋根から伸びた軒よりも下に位置します。

その他にも「表座敷の脇に位置する部屋」「部屋と部屋とを結ぶ渡り廊下」など建物に関連する複数の意味を持つ言葉です。

「廂」の一字で使う場合は窓や出入り口の上に取り付けられた小さな屋根を指す「ひさし」の意味のみで使われますが熟語の場合はそれぞれで意味合いが変化します。

「廂」の熟語での使い方や使われ方

・『広廂』【ひろびさし】
「寝殿造りの建物に見られる廂の外側の一段低い位置に伸びる張り出した部分」のことです。

板張りで作られ外側に簀子縁がつけられます。

・『土廂』【どびさし】
「建物の外側に柱を立て張り出させた廂」を指します。

窓や出入り口など開口部の上部のみに取り付けられる通常の「廂」とは異なりアーケードのように建物から外に張り出す形で長く伸びる屋根を指します。

主に数寄屋造りの住宅で見られる構造です。

建物から外に屋根を長く伸ばし柱で支えることにより屋外でありながら雨に濡れない空間を確保し、西洋建築では「ポーチ」と呼ばれます。

・『西廂』【せいそう】
「西側にある建物の棟」もしくは「表座敷の西側に位置する部屋」を指す言葉です。

建物内部で西側に位置する箇所を表す言葉で東側に位置する場合は「東廂」【とうそう】といいます。

まとめ

「廂」「庇」と同じ意味を持ちます。

使い方によって意味が大きく変わるので注意してください。

読み方
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