この記事では、「忸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
りっしんべんへんに丑で「忸」の読み方
突然出てくると、戸惑う文字もあります。
とくに大人でも難解に感じるのが「忸」です。
「忸」は訓読みで「な」または「は」と読みます。
「なれる・はじる」とあらわし、恥ずかしがる様子を例えています。
また音読では「じゅう」または「じく」と読みます。
難易度の高い漢字なので、小学校や中学校の教科書には出てこない言葉です。
おもに二字熟語、四字熟語で用いられています。
「忸」の意味や解説
「忸」という言葉で思い浮かべるのが「忸怩(じくじ)たる思い」という表現です。
忸怩とは、未熟な自分のことを恥ずかしいと思う気持ちをあらわします。
忸も怩と同じ、落ちつかない気持ちをしめしています。
この場合はふたつ重なっているので、穴があったら入りたいという心境をあらわします。
ちなみに「忸」の「丑」は、動物の牛をあらわします。
りっしんぺんは心の動きをあらわすので、動物を見てハラハラする気持ちから、この言葉が生まれたのではないかと推測できます。
獰猛な牛を前にして、落ちつかなくなる心境をあらわしています。
「忸」の熟語での使い方や使われ方
・『忸忕』【じゅうせつ】
ある状態に慣れること、または慣らしていく過程をあらわします。
少しずつ時間をかけて、環境に溶け込んでいく様子をあらわします。
・『忸怩』【じくじ】
とても恥ずかしいと思う気持ちをあらわします。
決まりが悪いと思えるくらい、落ちつかない様子を例えています。
・『顔厚忸怩』【がんこうじくじ】
厚かましい人が照れている様子を、示しています。
今まで悪びれた様子でなかった人が、急に大人しく態度を変える様子を伝えています。
まとめ
「忸」の意味と使い方をお伝えしました。
それぞれの意味を知って、暮らしに役立ててください。