りっしんべんに單と書く言葉には「憚」があります。
この記事では、「憚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
りっしんべんに單で「憚」の読み方
「憚」は音読みで「たん」と読み、訓読みは「憚る」で「はばかる」、「憚り」で「はばかり」と読みます。
「憚」の意味や解説
「憚」は行為や行動を差し控えることや恐れることを示す時に使います。
このような行為や行動は「憚る」と表現することが可能であり、こちらは目上の人に対して遠慮する時や恐怖を感じた時に使います。
「憚」を使った言葉には「忌憚」があり、こちらはいみはばかることや嫌うことを表す時に使う言葉です。
「忌憚」はこれ以外にも遠慮することを示す時に使いますが、こちらは否定的を伴う「忌憚なき」という表現でよく使われます。
「憚り」は「はばかり」と読みこちらは遠慮することを示す言葉ですが、これ以外には便所を示す時にも使うことが可能です。
便所へ行くことは人目を「憚って」行くことから、便所やトイレを「憚り」と表現するようになりました。
「憚」の熟語での使い方や使われ方
・『忌憚』【きたん】
「忌み嫌うことや遠慮すること」を表す言葉であり、後者は否定系を伴う使い方が有名です。
「忌憚なき」という表現は遠慮したり臆することなくという意味の言葉であり、会議や研究などで恐れずに発言や質問して欲しい時に使います。
・『畏憚』【いたん】
「相手を畏れて遠慮すること」を表す言葉です。
この言葉に使われている「畏」はおそれるやかしこまるという意味の言葉です。
・『憚り』【はばかり】
「便所を表す別名」であり、このような言葉は他にも「お手洗い」や「御不浄」、「厠」、「閑所」などがあります。
まとめ
「憚」は行為や行動を差し控えることや恐れることを示す言葉であり、遠慮や尊敬の気持ち、嫌な気持ちによって発生します。