この記事では、「咽」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに因で「咽」の読み方
「咽」という漢字は訓読みでは「のど」や「咽(の)む」、「咽(むせ)ぶ」と読み、音読みでは「イン」や「エン」、「エツ」、「エチ」、「オン」と読みます。
「咽」の意味や解説
「咽」には「のど」や「のむ」、「のみくだす」、「むせぶ」、「声が詰まる」、「ふさがる」という意味が含まれています。
「咽」は口の象形である「口へん」に人と布団の象形である「因」を組み合わせ、「(食べ物や呼吸が拠り所とする部分である)のど」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「咽(むせ)ぶ」は「飲食物をのどに詰まらせたり、煙を吸い込み息苦しくなること、及び、そのようになってせきこむこと、むせること」、「こみ上げてくる感情によって息が詰まること」、「息を詰まらせながら泣くこと」などの意味を表す言葉です。
「咽」の熟語での使い方や使われ方
・『嗚咽』【おえつ】
「声を詰まらせて泣くこと」や「むせび泣き」を意味する言葉です。
・『咽頭炎』【いんとうえん】
「のどに痛みや発熱、腫れを引き起こす、咽頭の粘膜に起きる炎症」を意味する言葉です。
・『咽風邪』【のどかぜ】
「のどが痛んだり、腫れたりし、咽頭炎を伴う風邪」を意味する言葉です。
・『咽喉之地』【いんこうのち】
「必ず通らなければならない重要な場所」を意味する四字熟語です。
「咽」の名前での使われ方
・『咽原』【のどはら】
広島県や東京都に見られる日本の名字です。
・『咽本』【のどもと】
福岡県や愛知県に見られる日本の名字です。
まとめ
「咽」は訓読みでは「のど」や「咽(の)む」、「咽(むせ)ぶ」と読み、音読みでは「イン」や「エン」、「エツ」、「エチ」、「オン」と読む漢字でした。
そして、「咽」には「のど」や「のむ」などの意味が含まれています。