この記事では、「呻」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに申で「呻」の読み方
「呻」という漢字は訓読みでは「呻(うな)る」や「呻(うめ)く」と読み、音読みでは「シン」と読みます。
「呻」の意味や解説
「呻」には「うめく」や「うなる」という意味が含まれています。
「呻」は口の象形である「口へん」に稲光の象形である「申」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「呻(うめ)く」や「呻(すた)く」は「あえぐ」や「すためく(=呼吸が苦しくなってあえぐ)」という意味を表す言葉です。
「呻(うめ)き」は動詞「呻く」を名詞形にしたものであり、「呻くこと」や「呻き声」という意味を表す言葉になります。
そして、「呻(うな)る」は「苦しみや痛みなどにより、長く低い声を出して呻ること」や「呻き声」という意味を表す言葉です。
「呻」を使った例文
・『暗闇から人の呻(うめ)くような声を耳にした』
・『森の奥から動物の呻(うめ)き声が聞こえた』
・『彼は呻(うな)るように雄叫びを上げた』
「呻」の熟語での使い方や使われ方
・『呻吟』【しんぎん】
「苦しみのあまり、思わず声を上げること」や「苦しんで呻くこと」を意味する言葉です。
・『懊悩呻吟』【おうのうしんぎん】
「あれこれと考えて、悩み苦しむこと」を意味する四字熟語です。
・『無病呻吟』【むびょうしんぎん】
「病気になっているわけではないにもかかわらず、苦しそうにすること」、「取り立てることでもないのに、大袈裟に騒ぎ立てること」、「必要以上に嘆息して見せるのみで、真実とは思えない詩文の例え」を意味する四字熟語です。
まとめ
「呻」は訓読みでは「呻(うな)る」や「呻(うめ)く」と読み、音読みでは「シン」と読む漢字でした。
そして、「呻」には「うめく」や「うなる」という意味が含まれています。