山へんに登と書く「嶝」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「嶝」の読み方と意味について解説します。
山へんに登で「嶝」の読み方
「嶝」の読み方は音読みでは「トウ」、訓読みでは「さか」「さかみち」です。
「嶝」の意味や解説
「嶝」とは、「低いところと高いところを結ぶ道」を意味する言葉です。
「嶝」は山に登る時に通る道を表しています。
高くそびえる山を登るには低い麓から高いところにある山頂へと登らなくてはいけません。
山登りでは切り立った崖にへばりつくようにして登っていくこともありますが、基本的には低いところと高いところを結ぶ斜めになっているところを徒歩で移動し進んでいきます。
上に移動する時に道として選び進んで行くような斜めになっている地形を指す言葉が「嶝」です。
低い所と高い所を結ぶ斜めの地形のことを「さか」といい、さかの中でも人が通るための場所として整備されているところを「さかみち」といいます。
「嶝」はさかやさかみちなど斜めの地形全般を表す言葉で、特に山を登る目的で切り開かれ整備された山道を指す意味で用いられる言葉です。
真っ直ぐな直線の道だけでなく山に見られるつづら折りで曲がりくねった道も「嶝」に含まれます。
基本的には山の中にある道に対して用いられる表現で街中にあるきれいに舗装された坂道に対しては使いません。
山を進むのに使える斜めの地形や整備されていても人が通れるよう木や草を切り払った程度で路面は地面がむき出しになっているような最低限の状態の道を指して「嶝」と表現します。
「嶝」の地名や名前での使われ方
・『尾嶝』【おさこ】
全国200世帯程度しかいない苗字です。
・『嶝野』【とうの】
愛媛県や福岡県で確認されている全国でも30世帯程度しかいない苗字です。
まとめ
「嶝」は日常生活ではほとんど使いませんが苗字として使われているので正しい読み方と意味を知っておきましょう。