この記事では、「峪」の読み方を分かりやすく説明していきます。
山へんに谷で「峪」の読み方
「峪」という漢字は訓読みでは「たに」と読み、音読みでは「ヨク」や「ユウ」と読みます。
「峪」の意味や解説
「峪」には「谷」という意味が含まれています。
「峪」は連なった山の象形である「山へん」に(たにの)口と左右両側に迫るたにの象形である「谷」を組み合わせ、会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「峪」の地名での使われ方
・『嘉峪関』【かよくかん】
中国甘粛省北西部にある都市の名前です。
万里の長城の最西端であり、関所があったとされています。
・『寺ヶ峪』【てらがや】
愛知県みよし市莇生町に所在する地名です。
「峪」の名前での使われ方
・『峪』【たに/さこ】
和歌山県や大阪府、三重県、石川県、千葉県に多く見られる日本の名字です。
現在の和歌山県と三重県南部にあたる紀伊がルーツとも云われています。
・『長峪』【ながさこ】
和歌山県や大阪府、三重県、石川県、千葉県に多く見られる日本の名字です。
「峪」には「浴」や「嶝」、「迫」、「硲」の字が当てられることもあるそうです。
・『池峪』【いけさこ/いけたに】
岡山県に多く見られる日本の名字です。
・『市峪』【いちさこ/いちたに】
大阪府に多く見られる日本の名字です。
・『岩峪』【いわさこ】
和歌山県や大阪府、神奈川県、埼玉県、奈良県に多く見られる日本の名字です。
・『梅峪』【うめさこ】
東京都に多く見られる日本の名字です。
・『大峪』【おおさこ/おおたに】
兵庫県や岡山県、三重県、大阪府、沖縄県に多く見られる日本の名字です。
まとめ
「峪」は訓読みでは「たに」と読み、音読みでは「ヨク」や「ユウ」と読む漢字でした。
「峪」には「谷」という意味が含まれており、主に名字として用いられている例が多いようです。