手へんに共と書く「拱」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「拱」の読み方と意味について解説します。
手へんに共で「拱」の読み方
「拱」の読み方は音読みでは「キョウ」、訓読みでは「こまね?く」「こまぬ?く」です。
「拱」の意味や解説
「拱」とは、「両腕を組んでいるさま」を表す言葉です。
右腕と左腕を胸の前で組む腕組みの姿勢を指します。
腕を組んだままだと手を動かせず何かの事態が起きても手出しが不可能なことから転じて「手を出しあぐねて何もできず傍観している」という意味でも使われます。
その他にも「両腕を組んで抱えるほどの大きさ」や「両手を組むように物体をアーチ状に組み合わせること」という意味でも使われる言葉です。
複数の意味を持つ言葉ですがどの意味も両方の手を組んだ姿勢から派生した表現です。
「拱」の熟語での使い方や使われ方
・『拱木』【きょうぼく】
「幹の太さが一抱えほどもある大きな木」のことです。
木の大きさを厳密に表す言葉ではなく小さな木がひと抱えもある太さになるほど立派に成長したという意味で使われる表現です。
現代ではほとんど使いませんが中国の古典文学などで使われています。
・『拱門』【きょうもん】
「アーチ型の門」を意味します。
下に開口部を設ける目的で緩やかな曲線状に仕上げた構造のことを「アーチ」 といいます。
トンネルなど上の重量を支えながら下に空間を設けつつ強度を確保するための構造で重量を分散しながら強度を確保するために緩やかな曲線状で作られます。
通り抜ける部分の上部がアーチのような曲線になっている構造の門、例えばフランスの凱旋門のような造りの門を指す言葉です。
まとめ
「拱」は腕を組む姿勢を表す言葉ですが腕を組んだ見た目や形から派生したさまざまな意味があります。
それぞれの意味を正しく理解し使い分けてください。