この記事では、「捐」の読み方を分かりやすく説明していきます。
手へんに口月で「捐」の読み方
捐は、音読みでえんやけんと読む事が出来る漢字です。
訓読みでは、あたとかす、かといった読み方が出来ます。
「捐」の意味や解説
文字表記を見れば明らかな事となりますが捐は、手へんの横に上は口で下は月を組み合わせた文字を付け足す事で成立した漢字です。
そんな捐は、捨て去るや救済のために金品を出す、官職を金品で得る等の意味を持っている漢字となっています。
漢字検定では1級クラスとなっていますが、現在の常用漢字からは外れてしまっている漢字です。
そのため普段の生活において、この捐を利用したり目にする機会というのは限られています。
「捐」の熟語での使い方や使われ方
・『捐館』【えんかん】
「高貴な人物の死去を表す語」として、この捐館という言葉は使われているのです。
要するに、館をすてて去るという事からこの意味合いとなっています。
・『棄捐』【きえん】
「何かを捨てて使用しない事」とか「法令を駆使して貸借関係を破棄する」という意味の言葉として、使用されているのです。
・『義捐』【ぎえん】
「被災者救済や慈善を目的として、金品を差し出す事」という意味を指し示す言葉として用いられています。
現在では、義援という当て字で表記される事が多い言葉です。
まとめ
手へんの隣に上は口で下は月という文字を合体させる事で誕生した捐の漢字は、音読みでおんとかけん、訓読みですやあた、かと読む事が出来ます。
すてるや寄付する、金品で官職を得るといった意味を所有する漢字として使用する事が可能です。
とはいえ常用漢字には含まれていないため、雑誌やテレビ等のメディアでは、ほとんど見掛ける事がない漢字の1つとなっています。
だからこそ現代人にとっては、決して馴染み深いとは言えない漢字です。