この記事では、「擡」の読み方を分かりやすく説明していきます。
手へんに吉室で「擡」の読み方
「擡」という漢字は訓読みでは「擡(もた)げる」や「擡(もちあ)げる」と読み、音読みでは「タイ」や「ダイ」と読みます。
「擡」の意味や解説
「擡」には「もたげる」や「もちあげる」という意味が含まれています。
「擡」は5本指のある手の象形たる「手へん」に「臺」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「擡(もた)げる」は「もちあげる」や「おこす」、「増す」という意味を表す言葉です。
「手で持ったり、下から支えたりして物を上へ上げること」や「頭などを上の方へ起こすこと」などの意味を含める「もてあぐ(持て上ぐ)」の音が変化して「もたげる」になったと考えられています。
「擡」を使った例文
・『予想外の展開に見舞われ、一抹の不安が私の頭を擡げた』
「擡」の熟語での使い方や使われ方
・『擡頭』【たいとう】
「勢力を増して、進出すること」や「頭をもたげること」、「上奏文などにおいて、高貴なる人にかんする語を次の行へ送り、一文字や二文字ぶん高く書くことで敬意を示す表現」、「欠字」を意味する言葉です。
「擡」のことわざでの使われ方
・『頭を擡げる』【あたまをもたげる】
「これまで意識していなかった思いや考えが浮かんでくること」や「少しずつ力を蓄え、実力を示すようになること」、「台頭すること」を意味することわざです。
・『鎌首を擡げる』【かまくびをもたげる】
「良くないことが起こる気配があること」や「しばらく鳴りを潜めていた物事が再び活発化すること」を意味することわざです。
まとめ
「擡」は訓読みでは「擡(もた)げる」や「擡(もちあ)げる」と読み、音読みでは「タイ」や「ダイ」と読む漢字でした。
そして、「擡」には「もたげる」や「もちあげる」という意味が含まれています。