この記事では、「臙」の読み方を分かりやすく説明していきます。
月へんに燕で「臙」の読み方
「臙」という漢字は訓読みでは「のど」や「べに」と読み、音読みでは「エン」と読みます。
「臙」の異体字として「嚥」や「咽」があります。
「臙」の意味や解説
「臙」という漢字には以下の意味が含まれています。
・「のど」や「口腔の奥」、「食道における口の部分」
・「飲み込む」や「飲む下す」
・「むせぶ」や「悲しみのあまり声がつまる」、「ふさがる」
・「のど」の意から転じて「急所」
・「本のとじめの部分」
・「鮮やかな紅色の顔料」
「臙」は肉の象形である「肉月」に「燕」を組み合わせて、成り立った形成文字です。
「臙」の熟語での使い方や使われ方
・『臙脂』【えんじ】
「生臙脂(しょうえんじ)とも呼ばれるエンジムシの雌から採れる赤色染料」や「紅花から作られる染料」、「赤と紫を混ぜた絵具」、「臙脂色の略語」を意味する言葉です。
・『臙脂色』【えんじいろ】
「黒みを帯びた赤色」や「臙脂で染められた濃いめの紅色」を意味する言葉です。
・『臙脂虫』【えんじむし】
「コチニールカイガラムシとも呼ばれるカイガラムシ科の昆虫」を意味する言葉です。
・『臙脂墨』【えんじずみ】
「臙脂に墨を混ぜた赤黒い色の絵具」を意味する言葉です。
・『臙脂紫』【えんじむらさき】
「赤味の強い紫色」を意味する言葉です。
・『臙脂虎』【えんじこ】
「嫉妬深い女性」を意味する言葉です。
まとめ
「臙」は訓読みでは「のど」や「べに」と読み、音読みでは「エン」と読む漢字です。
そして、「臙」には「のど」や「飲み込む」、「むせぶ」や「鮮やかな紅色の顔料」など複数の意味が含まれています。