この記事では、「朸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに力で「朸」の読み方
「朸」という漢字の音読みは「リキ・リョク・ロク」で、訓読みは「おうご・もくめ」になります。
「朸」という漢字を「リキ・リョク・ロク」の音読みで読む熟語は、現在の日本語にはほぼありません。
「朸」の漢字は一文字だけでも意味を持っているため、「おうご(天秤棒)」や「もくめ(木目)」という訓読みで読まれることがありますが、非常に使用頻度が少ない漢字になっています。
「朸」の漢字の意味や解説
「朸」の漢字は、「おうご・おうこ・おこ」などと呼ばれる近世以前からある「モノをかついで運ぶための天秤棒(てんびんぼう)」を意味しています。
「朸」の漢字は、「一人でその棒の両端に荷物・薪などを突き刺してかついで運ぶ天秤棒」や「運ぶものに突き刺した上で二人でかついで運ぶ棒」といった意味を持っています。
また「朸」には、「木目・木の年輪」の意味合いもあります。
「朸」を「おうご」と読む場合には、和歌・短歌の世界で「人恋ふる ことを重荷とに なひもて 朸(おうご)なきこそ わびしかりけれ」の歌にあるような「会う期(おうご)」の掛詞(かけことば)としての意味で解釈されます。
「朸」の例文や使われ方
・『朸(おうご)という現在の日本語で見慣れない漢字は、「おうご(おうこ)」というモノを担ぐための棒を指しています』
・『ベテランの木工家具職人であれば朸(もくめ)を観察することによって、その木材の品質や強度を概ね推測することができます』
・『朸(おうご)は一般的にモノを運搬する天秤棒の意味ですが、和歌の世界では「会う期(おうご)」と同じ音を持つ掛詞(かけことば)として使われてきました』
まとめ
この記事では、木へんに力と書く「朸」の読み方・意味・使われ方を詳しく解説しましたがいかがでしたか。
「朸」という漢字について詳しく調べたいときには、この記事の解説をチェックしてみてください。