この記事では、「榕」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに容で「榕」の読み方
「榕」という漢字は訓読みでは「あこう」と読み、音読みでは「ヨウ」と読みます。
「榕」の意味や解説
「榕」という漢字には「アコウ」という意味が含まれています。
「榕」は大地を覆う象形である「木偏」に屋根(家屋)の象形、左右にせまる谷の象形、口の象形である「容」を組み合わせて、成り立った漢字です。
「アコウ」はクワ科に分類される植物であり、「榕」のほか「赤榕」や「赤秀」、「雀榕」とも表記されます。
日本では、紀伊半島や山口県、四国地方南部や九州地方、南西諸島など温暖な気候の地域に自生しており、国外では台湾や中国大陸南部、東南アジアなどに自生している植物です。
鳥類によって散布された「アコウ」の種はアカギやヤシの木の上に運ばれて、そこに着生、そのまま生長して親樹を覆いつくして枯らしてしまうケースもあり、別名「絞め殺しの木」とも呼ばれているようです。
「アコウ」の樹木は街路樹や暴風樹、防潮樹として利用される他、奄美大島や沖縄県で屋敷林としても利用されており、観葉植物としても用いられています。
また、日本の国の天然記念物として指定を受けている巨樹も多いようです。
「榕」の地名での使い方や使われ方
・『榕城区』【ようじょうく】
中国広東省掲陽市の市轄区です。
・『榕城』【ようじょう】
中国福建省の省都である福州市の別名です。
・『榕江県』【ようこうけん】
中国貴州省ケン東南ミャオ族トン族自治州の県です。
・『榕江』【ようこう】
中国広東省を流れる本流の河川です。
まとめ
「榕」は訓読みでは「あこう」と読み、音読みでは「ヨウ」と読む漢字です。
そして、「榕」には「アコウ」という意味が含まれています。