この記事では、「樟」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「樟」の読み方
「樟」の漢字の音読みは「しょう」で、訓読みは「くす・くすのき」です。
木の名称としては、訓読みの「くすのき」です。
同じ「くすのき」は「楠」の漢字が使われることもあります。
この「楠」の漢字の音読みは、「なん」で、訓読みは「くすのき」です。
木の名称としての「くすのき」は、いずれの漢字も同様に使われています。
「樟」の意味
この木は、クスノキ科の常緑高木で、高さ0メートルにも成長し、極めて長寿の樹木です。
従って、各地に「樟」の有名な古木が存在します。
木材としては、建築用ではなく主に家具等に利用されています。
これは「樟」には強い香りがあり、この強い香り成分に防虫効果があるとされているからです。
ちなみにかつて衣類の防虫剤として利用されて来た「樟脳(しょうのう)」は、この「樟」の木や葉から抽出された「樟脳油」を原料としてつくられていました。
また、この「樟」のつくりの「章」には「美しい模様、彩」との意味があり、「樟」が美しい木とされていたので、木へんに「章」で「樟」の漢字が成立したのです。
「樟」の例文や使われ方
・『樟は楠と表記されることもあり、いずれも同じ木を指しています』
・『樟は長寿の樹木で、各地に有名な古木・大木が存在します』
・『現在の樟脳は、化学合成でつくられていますが、かつては樟の木や葉から抽出した樟脳油を原料としてつくられていました』
まとめ
「樟」の木としての名称は「くすのき」です。
この「くすのき」は「楠」の漢字が使われることもありますが、いずれも同じ木を意味して使われています。
防虫剤の「樟脳(しょうのう)」は、もともとは「樟」の木や葉から抽出した「樟脳油」が原料であったことから、「樟」の漢字が使われているのです。