この記事では、「榔」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに朗で「榔」の読み方
この漢字は、音読みで「ロウ」と読みます。
訓読みでの読み方はありません。
「榔」の意味や解説
ヤシ科の常緑樹の「ビンロウ」に用いられる漢字です。
「ビンロウ」を漢字で書くと「檳榔」となります。
ビンロウという植物は、日本では九州以南の海岸沿いに自生しています。
高さは3~10メートルで、頂に葉が集まってつきます。
桜や梅のような葉のつき方ではないということです。
葉は細長い形状です。
ヤシ科の植物なので、「ヤシノキ」と聞いて思い浮かべる植物と似た形をしています。
種子は球状で非常に硬く、繊維質に富んでいます。
パキスタン、インド、台湾などでは、種子が嗜好品として利用されています。
未熟な果実から種子を取り出し、石灰を絡めて、植物の一種のキンマの葉に包んで、ゆっくりと噛みます。
しばらく噛んでいると唾液が真っ赤に染まります。
唾液を道に吐き捨てるため、道が真っ赤に染まってしまうそうです。
「榔」の熟語での使い方や使われ方
・『檳榔毛』【びろうげ】
ビンロウの葉を糸のように細く裂いたものです。
また、ビロウゲの車の略です。
・『檳榔子』【びんろうじ】
ビロウジュの種子のことです。
この種子には、興奮性や刺激性を与える成分が含まれているといわれています。
依存性と発がん性があります。
・『桄榔』【くろつぐ】
ヤシ科の常緑高木の一種です。
東南アジア原産といわれており、日本では南九州の山中に自生しています。
まとめ
この言葉は、「ロウ」と読みます。
ヤシ科の植物の一種に使われている漢字です。
日常生活では使う機会が少ないです。