この記事では、「砌」の読み方を分かりやすく説明していきます。
石へんに切で「砌」の読み方
「砌」という漢字は訓読みでは「みぎり」と読み、音読みでは「セイ」や「サイ」と読みます。
「砌」の意味や解説
「砌」には「みぎり」や「石畳」や「軒下の敷き石」、「おり」、「そのとき」という意味が含まれています。
「砌」は崖下に落ちている石の象形である「石へん」に刀と縦横に切りつける象形である「切」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「砌(みぎり/みぎん)」には以下の意味が含まれています。
・「おり」や「頃」、「時節」
・「軒下や階下の石畳」
・「庭」
・「物事のとり行われるところ」や「場所」
・「水際」や「水溜まり」、「池」
「砌」の熟語での使い方や使われ方
・『大砌』【おおみぎり】
「寝殿の軒下で、雨垂れを受ける石畳」を意味する言葉です。
・『砌下』【せいか】
「軒下で、雨垂れを受けるために敷いた石畳」や「手紙の脇付に用いる語」、「お手元」を意味する言葉です。
「砌」の名前での使われ方
・『高山宗砌』【たかやまそうぜい】
室町時代中期の連歌師です。
永享5年(1433年)に催された北野法楽の一万句連歌や永享12年(1440年)に催された北野法楽万句に参加したという記録が残っています。
「高山宗砌」にまつわる伝承には、大和国添下郡鷹山庄領主高山氏の出身で高山頼栄の次男とする説があります。
また、村田珠光から頼まれた「高山宗砌」が同地の特産品である茶筅を考案したという話もありますが、こちらは否定されているようです。
まとめ
「砌」は訓読みでは「みぎり」と読み、音読みでは「セイ」や「サイ」と読む漢字でした。
そして、「砌」には「みぎり」や「石畳」や「軒下の敷き石」、「おり」、「そのとき」という意味が含まれています。