石へんに見と書く漢字には「硯」があります。
この記事では、「硯」の読み方を分かりやすく説明していきます。
石へんに見で「硯」の読み方
「硯」は音読みで「けん」や「げん」と読み、訓読みは「すずり」と読みます。
「硯」の意味や解説
「硯」は習字や書道に使う墨をする時に使う道具です。
「硯」は墨を水で摺り下ろす時に使う道具であり、こちらは固形の墨を使う仕組みになっています。
小学生などの書道ではこの「硯」と固形の墨を使って作ることもありますが、最近では直ぐに使える墨汁を使用することの方が多くなってきました。
「硯」を入れておく箱は「硯箱」と呼ばれており、こちらは桐や花梨などの素材で作られています。
「硯」以外にも書道で必要とされている道具には紙、筆、墨があり、これら4つをまとめたものは中国で「文房四宝」と呼ばれています。
「硯」は陶製のものと石製のものに分類されており、どちらも半永久的に使うことが可能です。
「硯」の熟語での使い方や使われ方
・『硯材』【けんざい】
「硯を作るために使用する石材」を表す言葉です。
「硯材」には色々な種類があり、陶製の「硯」は「陶硯」、石製の「硯」は「石硯」と呼ばれています。
現代では使いやすいセラミック製のものやプラスチック製のものも販売されています。
・『和硯』【わけん】
「国産の硯」を表す言葉です。
中国で作られた硯は「唐硯」と呼ばれており、質の高いものは高額で取引されるものも存在します。
・『筆硯』【ひっけん】
「筆と硯」を表す言葉であり、こちらは文章を書くことを示す言葉としても使います。
「筆硯」は「筆研」と書くことも可能です。
まとめ
「硯」は習字や書道する時に使う道具であり、固形の墨を水に溶かす時に使用します。
現代では簡単な習字や書道には完成された墨汁を使うことも多くなっています。