この記事では、「筅」の読み方を分かりやすく説明していきます。
竹冠に先で「筅」の読み方
「筅」という漢字は訓読みでは「ささら」と読み、音読みでは「セン」と読みます。
「筅」の意味や解説
「筅」には「ささら(器を洗うために用いられる竹製の小さな箒型の道具)」という意味が含まれています。
「筅」は竹の象形である「竹冠」に足跡と人の象形である「先」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「筅(ささら)」は竹を細かく裂き、束ねた道具であり、釜や鍋の焦げ付きを落としたりするために用いられます。
特に中華鍋の洗浄に重宝されており、竹の持つしなりと硬さにより、スポンジでは出せない洗浄効果を発揮するとされています。
「筅」の熟語での使い方や使われ方
・『茶筅』【ちゃせん】
「抹茶をたてるとき、掻き回して泡を立てたり、練ったりするための竹製の道具」や「茶筅髪の略」を意味する言葉です。
・『茶筅髪』【ちゃせんがみ】
「室町時代末期から江戸時代初期の男子の髪型の一種」や「江戸時代における未亡人などの髪型の一種」を意味する言葉です。
・『茶筅飾り』【ちゃせんかざり】
「茶道において、茶筅や茶巾などを水指の蓋の上にのせて、茶入れを入れた茶碗をその前に置く、新茶器や名物の茶碗を用いるときの点茶法」を意味する言葉です。
・『茶筅立て』【ちゃせんたて】
「茶箱点で茶筅を立てるために用いられる茶道具の一種」を意味する言葉です。
・『茶筅通し』【ちゃせんとおし】
「茶の湯における点前の作法の一種であり、茶をたてる前に茶筅の穂を湯に通して、穂先を清め、穂先の具合を調べる所作」を意味する言葉です。
まとめ
「筅」は訓読みでは「ささら」と読み、音読みでは「セン」と読む漢字でした。
そして、「筅」には「ささら」という意味が含まれています。
