この記事では、「簀」の読み方を分かりやすく説明していきます。
竹冠に責で「簀」の読み方
「簀」という漢字は訓読みでは「す」や「すのこ」と読み、音読みでは「サク」や「シャク」、「サイ」、「セ」と読みます。
「簀」の意味や解説
「簀」には「す」や「すのこ」、「すだれ」という意味が含まれています。
「簀」は竹の象形である「竹冠」にトゲと子安貝(貨幣)の象形である「責」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「簀(す)」は「割り竹や葦などを粗く編んだもの」を意味する言葉です。
そして、「簀子(すのこ)」は「竹や板を少しずつ間をあけて並べ、横板に打ちつけたもの」や「簀の子張りの縁や床」、「劇場の部隊の天井」、「太い角材」、「細い竹などを並べて編んだもの」という意味を含める言葉になります。
「簀」の熟語での使い方や使われ方
・『生け簀』【いけす】
「取った魚などを一定期間飼っておく所」を意味する言葉です。
・『生け簀船』【いけすぶね】
「食用や釣った魚を生かしておくため、水中に入れる舟や舟の形状をしたもの」を意味する言葉です。
・『簀垣』【すがき】
「竹などを組んで作った垣」や「竹垣」を意味する言葉です。
・『簀蓋』【すぶた】
「簀でできている蓋」を意味する言葉です。
「簀」の名前での使われ方
・『簀河原』【すがはら/すがわら】
大分県や山口県、熊本県、千葉県、大阪府に見られる日本の名字です。
・『簀田』【すだ】
大分県に見られる日本の名字です。
・『簀戸』【すど/すと】
大分県や兵庫県、大阪府、広島県、愛媛県に見られる日本の名字です。
まとめ
「簀」は訓読みでは「す」や「すのこ」と読み、音読みでは「サク」や「シャク」、「サイ」、「セ」と読む漢字でした。
そして、「簀」には「す」や「すのこ」、「すだれ」という意味が含まれています。