金へんに倉と書く「鎗」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「鎗」の読み方と意味について解説します。
金へんに倉で「鎗」の読み方
「鎗」の読み方は音読みでは「ソウ」「ショウ」、訓読みでは「やり」です。
「鎗」の意味や解説
「鎗」とは、「長い棒の先端に金属製の刃を取り付けた刺突武器」もしくは「金属同士がぶつかった時になる音」を意味する言葉です。
本来は金属や石など固いもの同士がぶつかったときになる音を意味する言葉でキンキン、カンカンといったような音を表します。
金属製の道具を使う時に音が鳴ることから転じて金属や石など硬い素材で作られた道具そのものを表す意味で使われるようになります。
そこからさらに転じて道具の中でも特に金属製の武器を指すようになり、武器の中でも全体が細長い刺突武器を表す意味で使われている言葉です。
長い刺突武器は一般的に「槍」の字を使いますが「槍」は相手を傷つける細長い武器全般を表す言葉で竹槍など非金属製のものも含まれるのに対し、「鎗」は金属音がする点が強調されており基本的に金属製の武器のみを表すという違いがあります。
刃がついた長い手持ち武器を表す意味のほか「金属のうつわ」「長めの農具」「銃」の意味でも使われる言葉です。
「鎗」の熟語での使い方や使われ方
・『鑓襖』【やりぶすま】
「大勢で鎗を突き出しふすまのように並べるさま」を表します。
主に敵の進撃を止めるために用いられる陣形の一種で騎馬突撃などに一直線に向かってくる相手に対して特に高い効果防御効果を発揮します。
・『手鎗』【てやり】
「比較的短く扱いやすい長さの鎗」のことです。
戦場で用いられる「長鎗」よりも短く主に個人間戦闘で用いられます。
ピストルや短銃など「ハンドガン」の意味もあります。
まとめ
「鎗」は「槍」や「鑓」と共通の意味を持ちます。
特に金属製のものを指すので憶えておきましょう。