この記事では、「鐸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
金へんに澤の右側で「鐸」の読み方
「鐸」という漢字は訓読みでは「すず」と読み、音読みでは「タク」や「ダク」と読みます。
ほか、「ぬりて」や「ぬて」、「さなき」と読むケースもあるようです。
「鐸」の意味や解説
「鐸」には「鈴」や「大きな鈴」という意味が含まれています。
「鐸(たく)」とは銅や青銅でつくられた大型の鈴のことです。
古代中国では、教令を宣布するときなどに用いられ、軍事には金鐸、文事には木鐸が使われたと云われています。
「鐸(ぬりて/さなき)」とは古代に合図や、祭式のために用いられていた鈴や鐘状のもののことであり、「ぬりて」を略して「ぬて」とも呼ばれています。
「鐸」の熟語での使い方や使われ方
・『銅鐸』【どうたく】
「扁円形の釣鐘状のベルのことであり、弥生時代の青銅器の1つ」を意味する言葉です。
・『馬鐸』【ばたく】
「中に吊るされている棒によって音を鳴らす青銅器の小型の鈴であり、馬具の1つ」を意味する言葉です。
・『風鐸』【ふうたく】
「仏堂などの軒の四隅に吊るす鐘状の青銅製の鈴」を意味する言葉です。
・『宝鐸』【ほうたく/ほうちゃく】
「仏堂などの軒の四隅に吊るす鐘状の青銅製の鈴」や「銅鐸の美称」を意味する言葉です。
・『木鐸』【ぼくたく】
「古代中国において、法令などを民衆に示すときに用いられた大きな鈴」や「世の人を教導する人」、「社会の指導者」を意味する言葉です。
・『宝鐸草』【ほうちゃくそう】
「山林の中に生えているユリ科の多年草」を意味する言葉です。
まとめ
「鐸」は訓読みでは「すず」と読み、音読みでは「タク」や「ダク」と読む他、「ぬりて」や「ぬて」、「さなき」と読む漢字です。
そして、「鐸」には「鈴」や「大きな鈴」という意味が含まれています。