雨冠に散と書く漢字には「霰」があります。
この記事では、「霰」の読み方を分かりやすく説明していきます。
雨冠に散で「霰」の読み方
「霰」は音読みで「さん」や「せん」と読み、訓読みは「あられ」と読みます。
「霰」の意味や解説
「霰」は雲から降ってくる直径5㎜未満の氷の粒を示す言葉であり、こちらは雪霰と氷霰に分類されます。
雪霰は大きさが直径2mmから5㎜程度のものを示す言葉であり、比較的簡単に割れるのが特徴です。
氷霰は雪霰よりもサイズが大きく直径5㎜程度のものを示します。
氷霰は踏んでも簡単に潰れない硬さを持っており、こちらがさらに大きくなったものは雹(ひょう)と表現します。
「霰」はこのような氷の粒以外にも、さいの目状のものや細かい様に対して使うことも可能です。
「霰」と似ている言葉には「霞」があり、こちらは音読みで「か」、訓読みは「かすみ」や「霞む」で「かすむ」と読みます。
「霰」や「霞」は朝潮型駆逐艦の名称としても有名です。
「霰」の熟語での使い方や使われ方
・『霰餅』【あられもち】
「餅をさいの目状に切って揚げたお菓子」を表す言葉です。
こちらは単純に「あられ」と表現することも可能であり、庶民の味として親しまれています。
・『霰弾』【さんだん】
「多数の細かい弾が飛び散る仕組みになっている弾」を示す言葉であり、一般的には「散弾」を使います。
この弾を採用している銃は「散弾銃」と呼ばれます。
・『感謝感激雨霰』【かんしゃかんげきあめあられ】
「感動した時や感謝を表す時に気持ちや思いを熱心に伝えること」を表した言葉です。
こちらは「感謝感激雨あられ」という表現で使われることが多く、非常に強い感謝や感動を表す時に使います。
まとめ
「霰」は雲から降ってくる小さい氷の粒を示す言葉であり、こちらが大きく成長すると雹になります。