この記事では、「矜持」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「矜持」の正しい読み方は「きょうじ」と「きんじ」どちら
「矜持」には3つの読み方があります。
1つ目は「きょうじ」で、音読みになります。
音読みとは漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方で、「矜」の音読みは「きょう・きん・かん」になります。
2つ目は「きんじ」で、こちらは慣用読みになります。
慣用読みとは、誤読などによる間違った読み方が広く浸透して、間違いではなくなった読み方のことです。
また、マンガや詩歌、映画の字幕などで「矜持」に「プライド」とフリガナが付いていることがありますが、こちらは完全な当て字で言葉の意味を分かり易くするためであり、正しい読み方ではありません。
正しい読み方の結論
「矜持」は「きょうじ」「きんじ」どちらも正しい読み方です。
ただし、本来は「きょうじ」であり、「きんじ」は誤読が広まり一般的になった読み方です。
「矜持」の意味
「矜持」の意味は「自分の価値を信じて誇りに思うこと」です。
自分の存在には意味がある、人と比べる必要はないなど、自分を尊ぶ精神のことです。
「矜持」の「矜」は「矛」+「今」で成り立っていて、「ほこの柄」という意味の形成文字です。
昔の中国では「ほこの柄」を持つことは武士として誉れであることでした。
ここから「矜」という漢字が生まれ、「維持する」という意味の「持」を付けて「誇りを保つ」という意味で使われる様になりました。
因みに、英語で「プライド」と訳せることから、当て字で「プライド」と読ませることもあります。
「矜持」の言葉の使い方や使われ方
「矜持」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『人は人、自分は自分という矜持を持つ』
・『相手の矜持を傷付けることは言わない』
・『これだけは譲れないという矜持がある』
まとめ
今回は「矜持」の読み方について紹介しました。
「矜持」は「きょうじ」も「きんじ」も正しい読み方ですが、「きんじ」は慣用読みになります。
正しく使える様に覚えておきましょう。