この記事では、「苟」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに句で「苟」の読み方
「苟」という漢字は訓読みでは「苟(いやしく)も」や「かりそめ」、「苟(まこと)に」と読み、音読みでは「コウ」や「ク」と読みます。
「苟」の意味や解説
「苟」には仮定の助詞である「いやしくも」や「かりそめ」、「間に合わせ」、「誠に」、「本当に」という意味が含まれています。
「苟」は並び生える草の象形である「くさかんむり」に口と曲がったカギが引っかかった象形である「句」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「苟(いやしく)も」とは、「仮にも」や「かりそめにも」、「もしも」、「万一」、「不相応にも」、「柄にもなく」、「まことに」という意味を含める副詞になります。
「苟」を使った例文
・『苟(いやしく)も人の親としてあるまじき行為である』
「苟」の熟語での使い方や使われ方
・『苟且』【かりそめ】
「一時的なことやその様」や「ちょっとしたこと」、「ふとしたことやその様」、「いい加減なことやその様」を意味する言葉であり、一般的には「仮初」や「仮初め」と表記されます。
・『苟安』【こうあん】
「一時的な安楽をむさぼること」を意味する言葉です。
・『苟合』【こうごう】
「他人から気に入られようとすること」や「迎合」を意味する言葉です。
・『苟且』【こうしょ】
「その場限りの間に合わせであること」や「かりそめなこと、その様」を意味する言葉です。
まとめ
「苟」は訓読みでは「苟(いやしく)も」や「かりそめ」、「苟(まこと)に」と読み、音読みでは「コウ」や「ク」と読む漢字でした。
そして、「苟」には「いやしくも」や「かりそめ」、「間に合わせ」、「誠に」、「本当に」という意味が含まれています。