この記事では、「茅」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに矛で「茅」の読み方
「茅」の漢字の音読みは「ボウ」で、訓読みは「 かや・ち・ちがや」です。
「茅」の意味や解説
「茅」の漢字には、「ススキや、すげなどのイネ科やカヤツリグサ科の多年草の総称で、かやとも呼ぶ植物」の意味や、「かやぶきや、かやぶき屋根」の意味があります。
「茅」の漢字は、くさかんむりに「矛」と書きますが、この「矛(ほこ)」はご存知の通り「長い柄の頭に鋭い刃をつけた武器、すなわち槍」を意味します。
この「茅」のように、鋭い先端の草との意味から、くさかんむりに「矛」で、「かや」の漢字が成立しました。
「茅」の熟語での使い方や使われ方
・『茅茨』【ぼうし】
「チガヤとイバラのこと、及び、それでふいた粗末な屋根や粗末な家のこと」を意味する熟語です。
・『茅屋』【ぼうおく】
「草ぶき屋根の家のこと」及び、そこから転じて「みすぼらしい家や、あばらやのこと」を意味する熟語です。
・『茅花』【つばな】
「チガヤの花穂」を意味する熟語です。
「茅」の漢字には「つ」との読みがなく、難読熟語と言えます。
「茅」の漢字が使われている地名
「茅」の漢字が使われている地名としては、神奈川県の「茅ヶ崎市」や、長野県の「茅野市」が有名です。
「茅ヶ崎」の地名の由来は、「かつて、この辺りはチガヤがの生い茂っており、チガヤが生い茂る御崎から、この地名となったと言われています。
また、「茅野」もチガヤが生い茂る野原が由来です。
まとめ
「茅」の漢字の音読みは「ボウ」で、訓読みは「 かや・ち・ちがや」です。
また、「茅」の漢字には、「ススキや、すげなどのイネ科やカヤツリグサ科の多年草の総称で、かやとも呼ばれる植物」の意味や、「かやぶきや、かやぶき屋根」の意味があります。