この記事では、「猜」の読み方を分かりやすく説明していきます。
けものへんに青で「猜」の読み方
「猜」は音読みでは「サイ、スイ」と読む漢字です。
訓読みでは「うたがう、そねむ、ねたむ」という複数の読み方がありそれぞれが意味にも繋がっています。
「猜」の意味や解説
「猜」の意味の一つは相手の優れている点や幸福を羨ましく思い憎むことです。
嫉妬であったりねたみそねみと言われる感情であり、一般的にねたむやそねむは妬む嫉むと書くものの「猜」の訓読みとしてどちらも「猜む」と書くこともあります。
相手への嫉妬という意味以外では相手を疑うことも「猜」の持つ意味の一つです。
これも相手のことを信用出来ないため疑うという意味なので悪感情を抱いていることから生まれた意味になります。
また推測する推し量るという意味もありますがこれも意味合いとしては疑いの延長として、こういう裏があるんじゃないかと推測するというような意味合いと言えるでしょう。
「猜」の熟語での使い方や使われ方
・『猜忌』【さいき】
相手をねたましく思うあまりいまいましく嫌いに思うことです。
ただ羨ましいというだけでなく本人への印象や感情にまで影響を与えるほど強いねたましさとも言えます。
・『猜疑』【さいぎ】
人の言動を素直に受け止めずに疑うことです。
特に普通に考えれば嬉しいことや助かるようなことをしてもらったのに、何か裏があるんじゃないか結果的に不利になるんじゃないかと疑うことを指します。
・『猜忍』【さいにん】
疑い深く人に対する慈悲がないことです。
相手が誰であっても信用できず疑ってしまうので、相手に優しくすることもできないという人や心を指します。
まとめ
「猜」は妬み嫉みと疑いという悪い感情を表す言葉です。
とは言え嫉妬と疑いでは全く違う感情なので、どちらの意味で使われているかは送り仮名や熟語として一緒に使われている漢字から判断する必要があります。
