口へんに客と書く「喀」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「喀」の読み方と意味について解説します。
口へんに客で「喀」の読み方
「喀」の読み方は音読みでは「カク」、訓読みでは「はく」です。
「喀」の意味や解説
「喀」とは、「口から物質を外に出すこと」を意味する言葉です。
口を通じ胃や肺など胸の奥から物体を外に出すことを「はく」といいます。
「喀」は「はくこと」を意味する言葉で特に胸や喉の奥に詰まったものをはき出す様子を表す時に使います。
「はく」は「吐く」という字を使うのが一般的で「喀」を使うのは限定的な場面のみです。
「吐」ははき出す物質の種類や様子などにかかわらず口から胸の奥にあるものを出す行為全般に対して使うのに対し、「喀」は喉に絡んだ痰や病気で胸の奥にたまった血液など体の中で詰まってしまったものを口から排出する行為に対して用いるという違いがあります。
胃の内容物をはき戻す場合や吸い込んだ息を外に出す場合は「喀」ではなく「吐」を使います。
「喀」の熟語での使い方や使われ方
・『喀痰』【かくたん】
「たんをはくこと、はき出したたん」を表します。
口や鼻と肺をつなぐ気道では入り込んだ異物を排出するために分泌液を分泌します。
気道の分泌物のことを「痰」といい、口からはき出した痰が「喀痰」です。
呼吸器が細菌に感染しているかどうかを調べるためにはいた痰を検査することを「喀痰検査」【かくたんけんさ】というように主に医学用語として使われます。
・『喀血』【かっけつ】
「血をはくこと、はいた血」を意味します。
消化器に腫瘍ができたり呼吸器が細菌に感染したりなど、口とつながる部分が病気になり病巣から出血すると体内に血が溜たってしまいます。
「喀血」とは主に消化器や呼吸器にたまった血をはくことやは
き出した血液を指す意味で使う言葉です。
まとめ
「喀」は日常会話でほとんど使わない限られた意味の言葉ですが、病気や健康に関わるので正しい意味と読み方を知っておきましょう。