この記事では、「紛」の読み方を分かりやすく説明していきます。
糸へんに分で「紛」の読み方
「紛」という漢字は訓読みでは「紛(まぎ)れる」や「紛(まぐ)れ」、「紛(みだ)れる」と読み、音読みでは「フン」と読みます。
「紛」の意味や解説
「紛」には「みだれる」や「もつれる」、「入り乱れる」、「まぎれる」や「まぎらわしい」という意味が含まれています。
「紛」はより糸の象形である「糸へん」に2つに分かれているものと刀の象形である「分」を組み合わせ、「糸が2つに分かれてしまい、まとまらないこと」、転じて、「みだれる」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「紛(まぎ)れる」は「入り混じって区別がつかなくなること」や「ハッキリしないこと」、「そっくりで見分けがつかなくなること」、「混乱などに乗じる」など多くの意味を含める言葉になります。
そして、「紛(まぎ)らわしい」は「似通っていて区別がつきにくいこと」や「まぶしい」、「まばゆい」、「目まぐるしく多忙であること」などの意味を表す言葉になります。
「紛」を使った例文
・『失敗して落ち込んだ気持ちを紛(まぎ)らわせるために、遠くへ出かけることにした』
・『一見すると、本物かレプリカか紛(まぎ)らわしい物でもプロは一瞬で見抜いた』
「紛」の熟語での使い方や使われ方
・『紛争』【ふんそう】
「物事がもつれて争うこと」や「もめ事」を意味する言葉です。
・『紛糾』【ふんきゅう】
「対立した主張や意見などがもつれあうこと」や「ごたごた」を意味する言葉です。
・『紛失』【ふんしつ】
「物が紛れて無くなることや無くすこと」、「抜け出して逃げ出すこと」を意味する言葉です。
まとめ
「紛」は訓読みでは「紛(まぎ)れる」や「紛(まぐ)れ」、「紛(みだ)れる」と読み、音読みでは「フン」と読む漢字です。
そして、「紛」には「みだれる」や「もつれる」、「まぎれる」や「まぎらわしい」などの意味が含まれているということでした。