この記事では、「紳」の読み方を分かりやすく説明していきます。
糸へんに申で「紳」の読み方
「紳」という漢字は訓読みでは「おおおび」と読み、音読みでは「シン」と読みます。
「紳」の意味や解説
「紳」には「おおおび(古代の高官が礼装用に用いていた太い帯)」や「地位や教養の備わった立派な人物」という意味が含まれています。
「紳」はより糸の象形である「糸へん」に稲光が走る象形である「申」を組み合わせ、「結んで、その先端を前へ長く垂らした大きな帯(古代の高官が礼装用に用いていた太い帯)」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「紳」の熟語での使い方や使われ方
・『紳士』【しんし】
「上流社会の人」や「上品で礼儀正しく、教養の高い立派な男性」、「ジェントルマン」、「成人男性」を意味する言葉です。
・『紳士協定』【しんしきょうてい】
「国家や組織間、個人間でお互いの信頼の下、公式手続きを経ずに取り決めた約束」を意味する言葉であり、「紳士協約(しんしきょうやく)」とも表現されます。
・『紳士的』【しんしてき】
「紳士らしく礼儀をわきまえ、信義を重んじている様」を意味する言葉です。
・『田舎紳士』【いなかしんし】
「紳士ぶっているが、どこか洗練されていない男性」、「田舎の紳士」を意味する言葉です。
・『田紳』【でんしん】
「田舎紳士」の略であり、「紳士を気取っているが、洗練されていない男性」を意味する言葉です。
・『紳士録』【しんしろく】
「社会的地位のある人々の氏名や住所、職業などの個人情報を記録した名簿」を意味する言葉です。
・『土豪劣紳』【どごうれっしん】
「民から思いのまま搾取する、悪辣な地方豪族や地方地主」を意味する言葉です。
まとめ
「紳」は訓読みでは「おおおび」と読み、音読みでは「シン」と読む漢字でした。
そして、「紳」には「おおおび」や「地位や教養の備わった立派な人物」という意味が含まれており、主に「紳士」の意味で用いられている例が多いようです。