金へんに交と書く「鉸」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「鉸」の読み方と意味について解説します。
金へんに交で「鉸」の読み方
「鉸」の読み方は音読みでは「コウ」「キョウ」、訓読みでは「はさみ」です。
「鉸」の意味や解説
「鉸」とは、「二枚の刃で物を挟んで断ち切る道具」を意味する言葉です。
物を切る時には刃物を使いますが一枚ではなく二枚の刃を合わせるようにして対象物を挟み込み両側から断ち切るようにして切断するための道具を「鉸」といいます。
日常的に使う刃物として身近な存在であり紙や布など薄いものを切るときに広く使われます。
包丁やカッターなど一枚刃の刃物とは違い刃が外向きに付いていないので安全性が高いのも特徴です。
閉じた状態では刃が外側に向いていないので触れても怪我せず子供でも安全に使用できます。
世界各地で使われていて基本的な構造は同じですが、全体がU字状になっている一体型のタイプと刃と指通し穴で構成された部品を2つ留め合わせたタイプの二種類に大別されます。
「鉸」の熟語での使い方や使われ方
・『植木鋏』【うえきばさみ】
「植木を切るのに使う鋏」を指します。
盆栽や庭木など植物を切るための道具で植物に負担をかけないよう鋭い刃でスッパリ断ち切れるのが特徴です。
細かい箇所を切るのに使う小型と太い枝を切るときに使う両手持ちの大型の2種類があり小型のものを「輪鋏」大型のものを「刈込鋏」と呼んでいます。
・『和鋏』【わばさみ】
「日本で古くから使われている伝統的な鋏」のことです。
両端に刃のついた金属棒を U字に曲げた形状で先端の刃同士を交差させるように使います。
和裁で広く使われています。
・『料理鋏』【りょうりばさみ】
「肉や魚、野菜などを切るのに使う料理用の鋏」を指します。
包丁よりも簡単に食材を切れます。
まとめ
「鉸」の種類はいろいろありますが基本的な構造は同じです。
生活になくてはならない道具なので言葉の意味と読み方を正しく知っておきましょう。