この記事では、「裃」の読み方を分かりやすく説明していきます。
ころもへんに上と下で「裃」の読み方
裃は、訓読みでかみしも、と読む事が可能な漢字です。
音読みでは、読まない漢字となっています。
「裃」の意味や解説
文字表記を見れば即座に理解可能な事でしょうが裃は、ころもへんの横に上と下の文字を組み合わせて付け足す事によって、成立した漢字となっているのです。
そんな裃は、江戸時代の武士の礼服であるかみしもを意味する漢字として、使われています。
総画数は11画で、漢字検定では1級レベルとなっていますが、常用漢字には含まれていません。
しかもこの裃は、日本で独自に生み出された漢字である国字の1つであり、普段の生活の中で見掛けたり、用いる機会というのは余りない漢字です。
「裃」の熟語での使い方や使われ方
・『裃小紋』【かみしもこもん】
「江戸時代の武士の礼服とされていたかみしもに使われていた、小紋柄の総称」という意味の言葉として、この裃小紋は使用されています。
・『裃を着る』【かみしもをきる】
「堅苦しい態度を取る事」や「かみしもをつける」という意味の言葉として、使われているのです。
・『裃を脱ぐ』【かみしもをぬぐ】
「堅苦しい態度を止めて打ち解ける」といった意味合いの言葉として、駆使されています。
まとめ
ころもへんの隣に上と下の文字を合体させる事で誕生した裃は、音読みでは読まず、訓読みでかみしもと読む事が可能な漢字です。
更に江戸時代の武士の礼服であるかみしもを示す漢字として、利用されています。
加えて日本独自で生まれた国字であり、常用漢字からは外れているため、雑誌や新聞等のメディア上では基本的に、使われる事がない漢字です。
お陰で日常の中でこの漢字を使用したり、目にする機会は限られている事から、現代人にとっては余り馴染みがない漢字と言えます。