「氷雨」の読み方と意味とは?「こおりあめ」と「ひさめ」のどちら?正しい読み方について詳しく解釈

「氷雨」の読み方と意味とは? 読み方

この記事では、「氷雨」の読み方を分かりやすく説明していきます。

「氷雨」の正しい読み方は「こおりあめ」と「ひさめ」どちら

最初に、「氷雨」の熟語を構成する漢字の読みについて、説明します。

「氷」の漢字は音読みが「ヒョウ」で訓読みが「こおり・ ひ」です。

また「雨」は音読みが「ウ」で訓読みが「あめ・ あま」です。

従って、「こおりあめ」は二つの漢字の訓読みを重ねた読み方と言えます。

また「ひさめ」は、漢字の読みからはおかしいと思われる読み方ですが、これも訓読みを重ねた「ひあめ」が変化したものです。

この変化は、語を合成する際に、発音しやすくするため、元々の音に新しい音が加えられる変化で、音韻添加と呼ばれ、日本語でしばしば見られる変化です。

ここでは「あ」の母音が「さ」の子音に音韻添加されているのです。

こうした音韻添加は「小雨(こさめ)」「霧雨(きりさめ)」等でも見られます。

以上の通り、「こおりあめ」「ひあめ→ひさめ」「氷」の訓読みの「こおり」「ひ」のいずれを使うかの違いと言えますが、どちらが正しいのでしょうか。

正しい読み方の結論

先に色々と検証しましたが、結論としては「氷雨」の正しい読みは「ひさめ」で、「こおりあめ」と読むのは間違いです。

ちなみに、稀ですが小説等の文学では、「氷雨」を音読みを重ねた「ひょうう」と読ませている例もみられます。

「氷雨」の意味

「氷雨」はかつては、「雹(ひょう)や霰(あられ)のこと」を意味する言葉でしたが、近年では「霙(みぞれ)や冷たい雨」を意味する言葉となっています。

「氷雨」の言葉の使い方や使われ方

・『気温が下がって雨は氷雨に変化しました。いよいよ冬が近いことを実感します』
・『氷雨は情緒のある言葉で、この言葉をタイトルにした歌謡曲がかつて大ヒットしました』

まとめ

「氷雨」の正しい読みは「ひさめ」で、「こおりあめ」と読むのは間違いです。

また「氷雨」とは、「霙(みぞれ)や冷たい雨」を意味する言葉です。

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