この記事では、「固唾」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「固唾」の正しい読み方
「固唾」の正しい読み方は「かたず」です。
「かたず」は熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「固唾」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「固唾」は「かたつば」「こすい」などと間違って読まれることがあります。
「固唾」について説明
「固唾」とは、「緊張して息をひそめている時に、口の中にたまるつば」という意味です。
驚いた時や興奮している時に、呼吸が遅くなり、一時的につばを飲み込むのを忘れてしまい、口の中に溜まってしまうことです。
「固唾」は慣用句として「固唾をのむ・のんだ」として使われることがほとんどです。
似た意味の言葉に「生唾(なまつば)」があり、こちらは「おいしそうなものや、すっぱいものを見たり想像したりした時や、体調不良時、興奮・緊張した時などに、自然に口の中に出てくるつば」という意味です。
口の中に生じるつばのことで、「固唾」の様に「口の中にたまる」という意味はありません。
「固唾」の言葉の由来
「固唾」の語源は「かたつ」という語で、「固」は「かたし」が変化した語で、「よどんでいる状態」という意味、「つ」は「つば」の古語です。
人は普段、自然に唾をのみ込んで喉を潤しているのですが、極度に緊張・興奮すると唾をのむことを忘れてしまい、口の中でよどんでしまうことから使われる様になりました。
まとめ
今回は「固唾」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。