この記事では、「痔」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「痔」の正しい読み方は「じ」
「痔」の読み方は「じ」です。
読み仮名が「ぢ」と表記される場合もありますが、「じ」が正しい読み方になります。
「痔」の間違った読み方や間違いやすい読み方
漢字の「痔」は、見た目の似ている「痕」や「痣」と間違えて「あと」「あざ」と読んでしまうことがあります。
「痔」「病」「痒」などに使われている部首「やまいだれ」は、病気に関連した漢字によく使われているので、「痔」をほかの漢字と間違えてしまわないよう注意が必要です。
「痔」について説明
「痔」とは、お尻(肛門)に起こる病気のことです。
「痔疾(じしつ)」ともいいます。
種類には、肛門にいぼ状のしこりができる「痔核(いぼ痔)」、肛門の粘膜が裂ける「裂肛(切れ痔)」、直腸と肛門の周辺にトンネル状の穴ができる「痔ろう(あな痔)」があり、この中でもいぼ痔、切れ痔が多く見られます。
「痔」の原因はさまざまですが、排便時のいきみ、便秘、生活習慣やストレスなどがきっかけで肛門の粘膜が傷ついたりうっ血が起こったりでして発症しやすくなります。
「痔」になると、肛門の痛み、排便時の出血、患部の化膿などの症状が起こり、悪化すると痛みが強くなって日常生活に差し支えることもあります。
治療法は「痔」の種類や症状の度合いによって異なりますが、いぼ痔や痔ろう、進行した「痔」が自然に治ることはないので、受診して投薬や外科的療法などの専門治療が必要です。
なお、漢字の「痔」は、病気を表す部首のやまいだれと「寺」で構成されており、寺でじっと座る僧侶に多い病気、肛門にじっととどまる病気、ということでこの漢字が使われるようになったともいわれています。
まとめ
「痔」の読み方は「じ」です。
「あざ」「あと」などと読み間違えてはいけません。
漢字の「寺(ジ)」が使われているので「じ」と読めることを覚えておくとよいでしょう。