「侵す」という言葉はどのように読むのが正しい読み方なのでしょうか。
今回は、「侵す」の正しい読み方と意味について解説します。
「侵す」の正しい読み方は「おかす」と「ひたす」どちら
「侵す」という言葉の読み方として「おかす」と「ひたす」の2つが候補になります。
「おかす」と「ひたす」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「侵す」の正しい読み方は「おかす」です。
「侵」には「侵犯」【しんぱん】「侵入」【しんにゅう】など「しん」と読むほか、訓読みで「おかす」という読み方があります。
「侵す」の正しい読み方は「おかす」のみであり「ひたす」とは読みません。
「ひたす」は「侵す」とよく似た漢字「浸す」の読み方です。
漢字のつくりは同じですがにんべんとさんずいで漢字のへんが異なります。
見た目はよく似ていますが漢字そのものが別物なので「侵す」を「ひたす」と読むことはありません。
「侵す」の意味
「侵す」とは、「他者の権利や領域に入り込むこと」を意味する言葉です。
他者が権利を有する敷地や領地に入り込むという物理的な意味合いと社会的に認められている権利を害するという2つの意味合いがありますが、どちらも他人の領分に無断で入り込むという点が共通しています。
基本的にやってはいけないことをしているときに用いる表現です。
「侵す」の言葉の使い方や使われ方
・『国境を侵すと国際問題になる』
・『他人の権利を侵す』
・『所有権を侵す』
まとめ
「侵す」は「おかす」が正しい読み方であり、「ひたす」は「浸す」との見間違いによる誤読です。
似たような漢字を見間違えたことによる誤読は多いので、流し読みで早合点せずしっかり漢字を確認してください。
