この記事では、「覚書」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「覚書」の正しい読み方は「かくしょ」と「おぼえがき」どちら
「覚書」の正しい読み方を検討するために、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて、確認します。
「覚」の漢字の音読みは「カク」で、訓読みは「おぼ(える)・さ(ます)」です。
また「書」の漢字の音読みは「ショ」で、訓読みは「か(く)」です。
ここから、音読み+音読みで繋げれば、「かくしょ」と読めることが分かります。
また、訓読み+訓読みで繋げれば、「おぼえかき」と読めそうにも思えます。
この「おぼえかき」では、発音がしにくいため、いわゆる「連濁」と言う音変化が生じると「おぼえがき」となると推察されます。
さて、「覚書」の正しい読み方は「かくしょ」と「おぼえがき」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「覚書」の正しい読み方は「おぼえがき」で、「かくしょ」と読むのは間違いです。
ここで訓読み+訓読みで熟語が形成される場合、「おぼえがき」は「覚え書き」と送り仮名が必要となると思われますが、省略して漢字二文字で表記されることは、よくあることです。
「覚書」の意味
「覚書」とは、「忘れないように書いておく文書のこと」を意味する言葉で、特に取引関係の文書や外交文書における略式な文書のこと」の意味で使われます。
「覚書」の言葉の使い方や使われ方
・『取引先と正式契約を交わす前に、担当部署同士で覚書を交わしました』
・『両国の話し合の合意点が、覚書として公式発表されました』
まとめ
「覚書」の正しい読み方は「おぼえがき」で、「かくしょ」と読むのは間違いです。
また、この「覚書」とは、「忘れないように書いておく文書のこと」を意味する言葉です。