縦書きの文章の中で使われる表現に「右記」という言葉があります。
この言葉は何を表していて何と読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「右記」の正しい読み方と意味について解説します。
「右記」の正しい読み方は「うき」と「みき」どちら
「右記」という言葉の読み方を漢字から推察すると「うき」と「みき」のどちらかになります。
「うき」と「みき」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「右記」の正しい読み方は「うき」です。
「右」は「右折」【うせつ】「右派」【うは】など「う」と読み、「記」は「記憶」【きおく】「日記」【にっき】など「き」と読みます。
それぞれの読み方を合わせた「うき」が「右記」の正しい読み方です。
「右」には「う」のほかに「みぎ」「ゆう」の読み方はありますが「み」とは読みません。
辞書にも「右記」の読み方として掲載されているのは「うき」のみで「右記」を「みき」と読むのは誤りです。
「右記」の意味
「右記」とは、「右に記したこと」を意味する言葉です。
縦書きの文章では右から左へと書き進めていくので右に記したことというのはすなわち「前に書いたこと」を意味します。
縦書きの文章の中で前に書いたことを説明したりもう一度取り上げたりする時に使う表現で、横書きの文章では上から下へと書き進めていくので使えません。
横書きの文章の場合は「上記」を使い、縦書きと横書きどちらでも使える表現として「前述」という同じ意味の言葉があります。
「右記」の言葉の使い方や使われ方
・『右記の方針で進めていく』
・『右記の通りこれ以上の遅れは許されない』
・『右記からもわかるように早急な経営改革が必要だ』
まとめ
「右記」の読み方は「うき」で「みき」は誤りです。
文章を横書きで書く機会が多くなった最近では使う機会が減った表現ですが、難しい言葉ではないので正しい意味と読み方を覚えておきましょう。