公園や動物園などの公共施設の中には名前に「恩賜」という言葉が入っているところがあります。
この言葉は何を表していてどんな読み方で読めばいいのでしょうか。
今回は、「恩賜」の正しい読み方と意味について解説します。
「恩賜」の正しい読み方は「おんし」と「おんじゅ」どちら
「恩賜」という言葉の読み方として候補になるのが「おんし」と「おんじゅ」の2つです。
「おんし」と「おんじゅ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「恩賜」の正しい読み方は「おんし」です。
「恩」は「恩恵」【おんけい】「謝恩」【しゃおん】など「おん」と読みます。
「賜」は「賜杯」【しはい】「下賜」【かし】など「し」と読みます。
漢字の読み方を合わせた「おんし」が「恩賜」の正しい読み方です。
「賜」に「じゅ」という読み方はないので「おんじゅ」は間違った読み方です。
「恩賜」の意味
「恩賜」とは、「君主など国の中でも特別に高い地位にある人物から臣下や国民に対して物品を与えること、または与えられた物品」を意味する言葉です。
「恩賜」の「賜」には目上の人から物品を頂戴することを指す「賜る」【たまわる】という意味があります。
忠義や忠節に感謝するために上のものから下の者に物品を与える行為が「恩賜」であり現代の日本では国民が天皇から賜ったもの、つまり皇族から国民に与えられた物品や施設を「恩賜」といいます。
「恩賜」の言葉の使い方や使われ方
・『上野公園は恩賜公園である』
・『浜離宮恩賜庭園を見学する』
・『恩賜のたばこはすでに廃止されている』
まとめ
「恩賜」の正しい読み方は「おんし」で「おんじゅ」と読むのは間違いです。
間違えると不敬にあたるので正しい読み方と意味を覚えておきましょう。