この記事では、「前渡金」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「前渡金」の正しい読み方
「前渡金」の正しい読み方は「まえわたしきん・ぜんときん」です。
「まえ・わたし・きん」は訓音読みです。
訓読みと音読みが組み合わさった読み方で、「湯桶読み(ゆとうよみ)」とも言います。
「ゆ」は訓読み、「とう」は音読みであるからです。
本来は「前渡し金」と送り仮名が入りますが、文化庁により、送り仮名を含む語句を名詞として使う場合、送り仮名は省略できるとされています。
「ぜん・と・きん」は音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「前渡金」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「前渡金」は「まえときん」「まえうけきん」などと間違って読まれることがあります。
「前渡金」について説明
「前渡金」とは、「会計用語で、商品や原材料などを購入して、納品前に仕入先に代金の一部ま、たは全部を支払ってしまった時に、その金額を計上する勘定科目のこと」です。
本来は納品が終わってから支払うのが最も安全ですが、企業間の契約や信頼関係などにより、このような決済が行われることもあります。
似た意味の言葉に「前払金(まえばらいきん)」があり、こちらは「前渡金」と同じ意味で、企業によって呼び方が違うだけです。
「前渡金」の言葉の由来
「前渡金」は漢字の意味から成り立つ語です。
「前」は「空間的にまえの方」「順序・時点が先のほう」という意味、「渡」は「移動する」「手から手へ物を移す」という意味、「金」は「金銭」のこと、「前渡金」で「納品より先に支払った金銭」になります。
まとめ
今回は「前渡金」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。