「玉蜀黍」は何と読むのでしょうか。
この記事では、「玉蜀黍」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「玉蜀黍」の正しい読み方は「とうもろこし」
「玉蜀黍」の正しい読み方は「とうもろこし」です。
「玉蜀黍」の読み方は複数の漢字の組み合わせに特定の読みを当てた熟字訓と呼ばれる読み方です。
「玉蜀黍」の三字から成る熟語にのみ適用される読み方であり漢字それぞれの読み方とは関係なく「とうもろこし」と読みます。
「玉蜀黍」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「玉蜀黍」のよくある間違った読み方として挙がるのが「たましょくきび」です。
「玉」には「玉入れ」【たまいれ】「白玉」【しらたま】など「たま」という読み方があり「蜀」は「蜀鳥」【しょくちょう】「巴蜀」【はしょく】など「しょく」と読みます。
「黍」の読み方は「黍団子」【きびだんご】「砂糖黍」【さとうきび】など「きび」です。
「玉蜀黍」は熟字訓で読むのが正しいので、漢字それぞれの読み方を組み合わせて読むと読み間違いになります。
「玉蜀黍」について説明
「玉蜀黍」とは、「穀物のトウモロコシ」のことです。
イヌ科の一年生植物で英語では「corn」と呼ばれる黄色い粒状の穀物を指します。
加熱してそのまま食べたり挽いて粉にしてから薄く伸ばして焼いたりなど世界中で食べられている穀物です。
食用だけではなくバイオエタノールなど植物由来燃料の原料としても用いられています。
「玉蜀黍」の言葉の由来
元々日本では「蜀黍」【もろこし】という現在はタカキビと呼ばれる穀物が食べられていましたが、大陸からトウモロコシが輸入されました。
「唐」は中国のことですが当時は舶来品のことを全て唐と呼んでおり「舶来のもろこし」に由来して「唐蜀黍」と呼ばれるようになります。
トウキビには「唐黍」という表記もあったことから「唐」を「玉」と書くようにしたのが「玉蜀黍」の由来です。
まとめ
「玉蜀黍」は知らないと読めない難読漢字です。
八百屋の店先などでもたまに見かけるので覚えておきましょう。