この記事では、「黄泉」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「黄泉」の正しい読み方は「こうせん」と「よみ」どちら
「黄泉」には2つの読み方があります。
1つ目は「こうせん」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
2つ目は「よみ」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
正しい読み方の結論
「黄泉」は「こうせん」「よみ」どちらも正しい読み方です。
ただし、読み方により多少意味が違ってきます。
「黄泉」の意味
「黄泉」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「こうせん」と読む場合、「地下にあって死者の行くとされる所」という意味です。
中国では、人は亡くなった後、地下世界へ行くとされ、「地下の泉」と呼ばれていました。
五行思想では「黄」は「土」を象徴することから「黄泉」と表現されたのです。
「よみ」と読む場合、「亡くなった人の魂が行くとされる世界、地下にあるとされる」という意味です。
「よみ」の語源は「よもつくに」という言葉で、更に「よも」の語源は「夜見(よみ)」「闇(やみ)」「四方(よもう)」「山(やま)」など様々です。
「黄泉」の言葉の使い方や使われ方
「黄泉」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『彼は黄泉(こうせん)の客となった』
・『黄泉(よみ)の国で物を食べると二度と現世に戻れない』
・『黄泉(よみ)の国へ行くには長い坂がある』
まとめ
今回は「黄泉」の読み方について紹介しました。
「黄泉」は「こうせん」も「よみ」も正しい読み方で、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。