くさかんむりに衰と書く漢字には「蓑」があります。
この記事では、「蓑」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに衰で「蓑」の読み方
「蓑」は音読みで「さ」や「さい」と読み、訓読みは「みの」と読みます。
「蓑」の意味や解説
「蓑」は茎や葉、わらなどで編んだ雨具を示す言葉であり、こちらは昔の日本でよく使われていました。
「蓑」は肩から掛けて使う形状になっており、雨の日でも身体が濡れにくいのが特徴です。
現代の傘と違って手が比較的自由になることから旅行や仕事でも使われることが多く、雨だけではなく雪の日にも使われました。
「蓑」はこれ以外にも物事の比喩表現として使われることもあります。
小さな木をまとって生活する昆虫には「ミノムシ」があり、こちらは漢字で「蓑虫」と書くことが可能です。
「ミノムシ」は幼虫時代に「蓑」のような巣を作ることが有名であり、成虫すると「オオミノガ」や「チャミノガ」になります。
「蓑」の熟語での使い方や使われ方
・『蓑笠』【みのがさ】
「蓑と笠を合わせたもの」を表す言葉であり、こちらは雨具としてよく使われていました。
植物を編んで作られた衣服としてはこれ以外にも「草鞋(わらじ)」が有名です。
・『隠れ蓑』【かくれみの】
「姿や考えを隠す手段」をであり、こちらは様々な場所や表現として使われています。
「隠れ蓑」はステルスや迷彩のような物理的に隠れるものから、ダミー会社やスケープゴートなどに使うことも可能です。
・『蓑虫』【みのむし】
「チョウ目・ミノガ科の幼虫」を表す言葉であり、この時期には「蓑」のような巣を作ることで知られています。
「蓑虫」は成虫すると蛾になります。
まとめ
「蓑」は茎や葉、わらなどで編んだ雨具を示す言葉であり、この材料としては茅(かや)や菅(すげ)が使われました。