この記事では、「鴻」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに工鳥で「鴻」の読み方
「鴻」という漢字は訓読みでは「おおとり」や「鴻(おお)きい」と読み、音読みでは「コウ」や「グ」と読みます。
「鴻」の意味や解説
「鴻」には「クグイ」や「ヒシクイ」のような「おおとり(大型の水鳥)」、「大きい」や「広い」という意味が含まれています。
「鴻」は流れる水の象形である「さんずい」に握るところのある差し金やのみの象形である「工」、そして、鳥の象形である「鳥」を組み合わせ、「水上や水の近くに生息する大きな鳥」=「おおとり」という意味を表す形声文字として成り立った漢字です。
「クグイ」とは「白鳥」の古い呼び方であり、漢字では「鵠」と表記されます。
そして、「ヒシクイ」はカモ目カモ科マガン属の鳥類であり、生息数が減少していることから、日本では天然記念物に指定されています。
「鴻」の熟語での使い方や使われ方
・『鴻範』【こうはん】
「手本となるような重大な法規」や「模範」、「中国戦国時代に儒教の立場から記された政治哲学の書とされる書経周書の編名」を意味する言葉です。
・『鴻毛』【こうもう】
「おおとりの羽毛」や「非常に軽いものの例え」を意味する言葉です。
・『鴻図』【こうもう】
「大きな計画」や「遠大な謀」を意味する言葉です。
・『鴻大』【こうだい】
「非常に大きいことやその様」を意味する言葉です。
・『鴻声』【こうせい】
「雁の鳴く声」や「名声の高いことの例え」を意味する言葉です。
まとめ
「鴻」は訓読みでは「おおとり」や「鴻(おお)きい」と読み、音読みでは「コウ」や「グ」と読む漢字でした。
そして、「鴻」には「クグイ」や「ヒシクイ」のような「おおとり(大型の水鳥)」、「大きい」や「広い」という意味が含まれています。