月へん(にくづき)に草冠に卒と書く「膵」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「膵」の読み方と意味について解説します。
月へん(にくづき)に草冠に卒で「膵」の読み方
「膵」の読み方は音読みでは「スイ」で訓読みはありません。
「膵」の意味や解説
「膵」とは、「生物の体の中にある内臓のひとつ」を指す言葉です。
生物の体の中にある内臓の一つを指す言葉で摂取した食べ物を消化して栄養を吸収するのを助ける液体を分泌する消化腺として機能します。
一般的には「膵臓」と呼ばれる臓器のことで口から摂取した食物を消化して栄養を吸収するのに欠かせない役割を果たします。
人間の体の中ではいの後ろに位置し、20cmほどの長さで左右に細長くのびる臓器です。
十二指腸と脾臓に接しており分泌物を作り出して十二指腸に送り込み消化吸収を助ける働きを担うほか、血液中の糖分量を調整するホルモンを作り出し血液の状態を正常に保つ役割も果たします。
分泌される消化酵素は非常に強力なものでこれがないと食物を正常に消化できず栄養摂取に支障をきたします。
「膵」の熟語での使い方や使われ方
・『膵液』【すいえき】
「膵臓から分泌される消化酵素を含む消化液」のことです。
十二指腸に送られて食物を消化吸収するのに使われます。
非常に強力な消化能力を有しますがあまりにも強すぎるため体調不良などの理由により膵臓自体を溶かしてしまう病気もあります。
・『膵炎』【すいえん】
「膵臓に炎症が生じる病気」です。
腹部や背中に生じる猛烈な痛みが典型的な症状です。
主な原因は暴飲暴食で特にアルコールの過剰摂取ですが、胆石により引き起こされることもあります。
まとめ
「膵」は普段の生活ではまず使わない言葉ですがとても重要な臓器なので正しい意味を知っておきましょう。