石へんに義と書く「礒」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「礒」の読み方と意味について解説します。
石へんに義で「礒」の読み方
「礒」の読み方は音読みでは「ギ」、訓読みでは「いそ」です。
「礒」の意味や解説
「礒」とは、「岩の多い陸地と海のはざま」を指す言葉です。
「礒」の本来の意味は「岩石が突き出ているさま」で地面から岩が高く突き出ている様子を表します。
高く大きく突き出る岩石を表す「いわお」の意味で使われる言葉でしたが高さや大きさを限定せず地面から岩が出ている様子全般を表す意味で使われるようになります。
岩が突き出ているところの中でも特に海に近い場所を指す言葉として使われるようになり、現在は主に「岩がたくさんある波打ちぎわ」という意味で使われている言葉です。
陸地と海のはざまに位置する波打ち際の地形はさまざまです。
断崖絶壁になっている切り立った地形や徒歩で海に入っていける砂浜などさまざまな波打ち際のうち地表にいくつもの岩が見られる波打ち際を指して「礒」と表現します。
具体的な地形を指す以外にも「海辺」「浜辺」といった大まかな海の近くを示す意味で使われることもあります。
「礒」の熟語での使い方や使われ方
・『荒磯』【あらいそ】
「波が荒々しく落ち着ける磯」を意味します。
高くて大きな波が繰り返し打ち付ける荒々しい環境の波打ちぎわを表す言葉です。
・『磯釣』【いそづり】
「磯で行う釣り」のことです。
岩の多い海辺から海に向かって釣り糸を垂らして釣り上げる釣りを指します。
岩場は隠れる場所が多く魚にとって安心できる場所なので魚が多く住み、タイなどの大物からアジなどの小物までさまざまな獲物を狙えます。
まとめ
「礒」は日常的に使われるだけでなく地名や人名でもよく見かけます。
ふれる機会が多い言葉なので正しい読み方と意味を知っておきましょう。