この記事では、「蟲」の読み方を分かりやすく説明していきます。
虫が3つで「蟲」の読み方
「蟲」という漢字は訓読みでは「むし」と読み、音読みでは「チュウ」や「ジュ」、「トウ」、「ズ」と読みます。
「蟲」の意味や解説
「蟲」には「虫」や「昆虫類の総称」、「小さな生物」や「蛇などの動物」という意味が含まれています。
「蟲」は小さな虫たちが集まっている様子を表す象形文字として成り立った漢字です。
「虫」という漢字ですが、本来は頭の大きなマムシの象形であり、ヘビなどの爬虫類を指していました。
「蟲」と「虫」はもともと別の漢字でしたが、後に「蟲」の略字として「虫」が用いられるようになったのです。
したがって、「蟲」は「虫」の旧字でもあります。
「蟲」の熟語での使い方や使われ方
・『戻蟲』【れいちゅう】
「虎の別称」を意味する言葉であり、「戻虫」とも表記されます。
「蟲」の名前での使われ方
・『玉蟲』【たまむし】
宮城県や神奈川県に多く見られる日本の名字です。
玉蟲姓のルーツとしては、熊本県御船町に同じ名を冠する地名があり、玉虫が多く生息している場所や玉虫草が生えている場所を指しているとされています。
また、戦国時代から存在する由緒正しい武家の出自という説やその地域で祀られていた氏神に由来する説なども挙げられています。
・『蟲明』【むしあき/むしあけ】
千葉県に多く見られる日本の名字です。
蟲明姓のルーツとしては、かつて岡山県南東部に存在していた備前国邑久郡蟲明村に由来すると云われています。